2026年8月23日

「子どもの奥歯が少し見えてきた」「6歳になったけれど、歯みがき粉は今までと同じでいいの?」
6歳前後は、乳歯から永久歯へと生え変わっていく大切な時期です。
特に注意したいのが、乳歯のさらに奥から生えてくる「6歳臼歯(第一大臼歯)」です。
小児歯科ではこの6歳臼歯を重要視します。
6歳臼歯はこれから長く使っていく大切な永久歯ですが、生えたばかりの時期はむし歯になりやすいため、歯みがきの方法だけでなく、使用する歯みがき粉も見直してみましょう。
6歳臼歯とは?
6歳臼歯とは、一般的に6歳前後に乳歯の一番奥から生えてくる永久歯です。
乳歯が抜けたところから生えてくるわけではないため、保護者の方が気づかないうちに生えていることもあります。
また、永久歯の中でも特に大きく、食べ物をしっかり噛むために重要な歯です。将来のかみ合わせにも関わるため、できるだけむし歯にせず健康な状態を維持したい歯のひとつです。
なぜ6歳臼歯はむし歯になりやすい?
6歳臼歯には、いくつかのむし歯になりやすい理由があります。
① 生えたばかりの永久歯はまだ未成熟
生えたばかりの永久歯は、成熟した永久歯と比べると酸に対する抵抗性が十分ではありません。
その後、唾液などの影響を受けながら少しずつ成熟していくため、生えて間もない時期ほどフッ素を上手に利用することが重要です。
② 一番奥にあるため歯ブラシが届きにくい
6歳臼歯は乳歯列のさらに奥から生えてきます。
特に生え始めは高さが低いため、普通に歯ブラシを横から当てるだけでは毛先が届かないことがあります。
③ 生えきるまでは歯ぐきに一部隠れている
完全に生えるまでの期間は、歯の一部が歯ぐきに覆われています。
この周囲には汚れが残りやすく、本人だけの歯みがきでは十分に磨けないことがあります。
④ 噛む面の溝が深い
奥歯の噛む面には細かい溝があります。
特に生えたばかりの6歳臼歯は、この溝にプラークや食べ物が残りやすいため注意が必要です。
6歳になったらフッ素1450ppmFの歯みがき粉を
現在、日本では6歳以上ではフッ素濃度1400~1500ppmFの歯みがき剤の使用が推奨されています。
大切なのは、歯みがき粉をつけて磨くだけではなく、歯みがき後にフッ素をできるだけ口の中に残すことです。
6歳以上では歯ブラシ全体(1.5~2cm程度)を目安に使用し、歯みがき後は軽く吐き出します。うがいをする場合も、少量の水で1回程度にするとフッ素を口の中に残しやすくなります。
※歯みがき粉を適切に吐き出せることを確認しながら使用してください。
おすすめ① Check-Up junior
6歳からの毎日の歯みがきにおすすめしているのが、Check-Up junior(チェックアップ ジュニア)です。
フッ素濃度は1450ppmF。
低発泡・低香味・低研磨性で、毎日の歯みがきに使いやすいのが特徴です。また、フッ素が口腔内にとどまりやすいように設計されています。
「6歳になったので、そろそろ歯みがき粉を変えたい」という場合には、まず選択肢にしやすい歯みがき粉です。
おすすめ② Check-Up gel
もうひとつおすすめしているのが、Check-Up gel(チェックアップ ジェル)です。
オレンジソーダはフッ素1450ppmFに加えて、殺菌成分のCPC(塩化セチルピリジニウム)が配合されています。
研磨剤無配合のジェルタイプなので、普段の歯みがきに加えて、特に就寝前のフッ素ケアとして使用する方法がおすすめです。
2つをどう使い分ける?
基本的には、
毎日の歯みがき
→ Check-Up junior
むし歯リスクが高い場合や、よりしっかりフッ素ケアをしたい場合
→ 就寝前にCheck-Up gelをプラス
という使い分けが分かりやすいでしょう。
ただし、歯みがき粉を変えるだけでむし歯を完全に防げるわけではありません。
特に6歳臼歯が生えている途中は、歯ブラシを横から入れて6歳臼歯だけを狙って磨くなど、磨き方にも工夫が必要です。
小学生になって自分で歯みがきができるようになっても、6歳臼歯が生えそろう時期は、まだ保護者の方による仕上げ磨きをおすすめします。
6歳臼歯にはシーラントも選択肢
噛む面の溝が深く、歯ブラシが届きにくい場合には、シーラント(予防填塞)を行うことがあります。
シーラントは、むし歯になりやすい奥歯の溝をあらかじめ材料で埋めて、汚れを入りにくくする予防処置です。
すべての6歳臼歯に必ず必要というわけではありませんので、歯の生え方や溝の深さ、むし歯リスクなどを確認して判断します。
「生えそろってから」ではなく「生えてきたら」予防を
6歳臼歯は、これから何十年も使っていく大切な永久歯です。
ところが、完全に生えそろうまで待っていると、その間に磨き残しが続いてしまうことがあります。
そのため大切なのは、
「生えそろったら予防する」のではなく、「生えてきた瞬間から予防する」こと。
お子さんが6歳前後になったら、ぜひ一度お口の一番奥を見てみてください。
少しでも新しい奥歯が見えてきたら、歯みがき粉のフッ素濃度や磨き方を見直すタイミングです。
新千里なかの歯科では、お子さんの定期検診(予防歯科)の際に、歯の生え変わりや6歳臼歯の状態を確認し、それぞれのお子さんに合った歯みがき方法やフッ素の使い方、必要に応じてシーラントについてもご案内しています。
6歳臼歯が生えてきたら、大切な永久歯をむし歯から守る習慣を始めましょう。
