2026年5月20日

唇や口のまわりに、赤いぶつぶつ・水ぶくれが出ている。
さらに、歯や歯ぐきまで痛い。
このような症状があると、「虫歯かな?」と思われる方も多いかもしれません。
もちろん、歯の痛みの原因としては、虫歯、歯周病、歯の根の炎症、歯の破折、噛み合わせの負担など、歯科で確認すべきものが多くあります。
しかし、まれに歯そのものが原因ではなく、帯状疱疹による神経の痛みが関係していることがあります。
帯状疱疹とは?
帯状疱疹は、水ぼうそうの原因となるウイルスが体内に残り、免疫力の低下や疲労などをきっかけに再び活動することで起こる病気です。
多くの場合、体や顔の左右どちらか片側に、ピリピリ・チクチクした痛みや違和感が出たあと、赤いぶつぶつや水ぶくれが現れます。帯状疱疹では、神経の走行に沿って痛みや水ぶくれが出ることがあります。
なぜ歯が痛いように感じるの?
顔まわりには、歯や歯ぐき、唇、頬などの感覚に関わる神経があります。
帯状疱疹が顔まわりに起こると、神経の痛みが
「歯が痛い」
「歯ぐきが痛い」
「口のまわりがピリピリする」
という感覚として現れることがあります。
そのため、虫歯がはっきり見つからないにもかかわらず、歯の痛みを感じるケースがあります。
こんな症状がある場合は要注意
次のような症状がある場合は、帯状疱疹など神経の痛みが関係している可能性もあります。
・片側だけピリピリ、チクチク痛い
・唇や口のまわりに赤いぶつぶつ、水ぶくれがある
・歯が痛いのに、虫歯がはっきり見当たらない
・触れるだけで痛い
・痛み止めが効きにくい
・顔や口のまわりの違和感が続いている
帯状疱疹は、皮膚の症状が出る前に痛みや違和感から始まることもあります。また、痛みを伴う発疹や水ぶくれがある場合は、早めに医療機関へ相談することがすすめられます。
早めの受診が大切です
帯状疱疹は、早い段階で治療を始めることが大切です。
抗ウイルス薬による治療は、皮膚症状が出てからできるだけ早期、一般的には72時間以内に開始することが望ましいとされています。
また、痛みが強い場合や長引く場合には、帯状疱疹後神経痛として痛みが残ることもあります。帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹のあとに残る慢性的な神経の痛みです。
歯科でできること
歯が痛い場合、まずは歯科で
・虫歯
・歯周病
・歯の根の炎症
・歯の破折
・噛み合わせの負担
など、歯科的な原因がないかを確認することが大切です。
そのうえで、唇や口のまわりに水ぶくれがある、片側だけピリピリ痛い、皮膚症状を伴うなどの場合には、皮膚科・内科での確認が必要になることがあります。
まとめ
歯が痛い=必ず虫歯とは限りません。
唇や口のまわりにぶつぶつ・水ぶくれがあり、歯や歯ぐきも痛い場合は、帯状疱疹など神経の痛みが関係していることがあります。
気になる症状がある場合は、自己判断せず、早めに歯科・皮膚科・内科へご相談ください。
